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Rockwell Automation + アトラシアン

6 人のグループだったときには、全員の作業時間の 90% をアプリケーションの「お世話」に割いていたと思います。今では、1 人が他の作業と並行して行えます。明らかな改善です。

90%

Reduction in maintenance overhead

世界中の拠点で稼働率と速度を向上させながら削減した保守のオーバーヘッドの割合

Rockwell Automation が Atlassian Cloud への移行後、分散型コラボレーションを向上させ、保守のオーバーヘッドを 90% 削減して恩恵を享受

100 年におよぶ成長の結果、Rockwell Automation にはセキュリティと生産性、コラボレーション、イノベーションを妨げる大量のサーバーベースのエンジニアリング ツールが蓄積していました。E7 とアトラシアンのサポートによって同社は Atlassian Cloud に移行し、次の世紀のビジネスに向けてプロセスをモダナイズしました。

世界中のほとんどの国で、人々は毎日、気付くことすらなく自動化の恩恵を受けています。食品が新鮮で、鎮痛剤が頭痛を解消し、停電することなく 1 日を過ごすとき、私たちはそれを当然だと思うかもしれません。このような瞬間は単純な日常のように見えますが、裏では Rockwell Automation のような企業の高度なテクノロジーがこの日常を可能にしています。

Rockwell のアプリケーションとシステムが人間の代わりにプロセスを監視して制御しているので、効率、品質、安全性、セキュリティ、コスト削減などが改善されています。同社の製薬業界の顧客は、自動化を利用して人間の介入を減らしながらより多くの医薬品を製造し、エラーや混入を防いでいます。風力発電事業者の顧客は、自動化を利用して数回のクリックで発電所にあるすべての風力タービンを監視、制御し、さらにリアルタイムでパフォーマンスに関するデータを収集して報告しています。このすべてが、発電量の最大化とダウンタイムの最小化につながります。食品・飲料メーカーは Rockwell の自動化を自社の生産ライン全体に組み込んで生産量を増やし、消費者の嗜好の変化に合わせてすばやくレシピを調整し、消費者が購入するすべての商品が、前回と同様に美味しく、安全性の基準を満たしたものになるようにしています。

120 年の歴史を持つ同社は、人々とテクノロジーをつなげることで実現できることを拡大するという目標を持っています。Rockwell はその歴史を通して、有機的成長といくつかの買収により、この目標達成に取り組んできました。その過程で、さまざまなサーバーベースのエンジニアリング ツールと手法が蓄積し、セキュリティ、生産性、コラボレーション、イノベーションの妨げとなっています。

この膨らみ続ける問題に対処し、次の世紀のビジネスに向けてプロセスをモダナイズするために、Rockwell はアジャイルな手法を採用し、E7 Solutions とアトラシアンと提携して、クラウドのエンジニアリング ソリューションに移行しました。アジャイルな Jira Cloud、Confluence Cloud、Atlassian Guard を採用することで、チームはセキュリティを向上させ、ほぼすべてのダウンタイムを排除し、保守のオーバーヘッドを 90% 以上削減できました。時間、労力、リソースが解放されたので、Rockwell は保守ではなく、社の使命により集中して取り組めるようになりました。

以前のツールではトレーニングの開発に 100 万ドル以上もかけ、何の価値も生み出していませんでした。Jira は直感的で、すでに多数の資料があるので、まったく費用がかかりません。

Jim Tompkins 氏
プログラム マネージャー

合併と知的財産で能力向上の道を切り拓く

Rockwell は長年にわたり企業買収によって能力と企業シェアを拡大しており、新たにチームに加わったエンジニアがそれぞれにサーバーベースのプラットフォームとプロセスを持ち込んでいました。プログラム マネージャーの Jim Tompkins 氏は次のように話しています。「これは当社の製品を発展させ続けるには良い方法でしたが、テクノロジー、アイデア、ナレッジを共有するには不適切でした」

合併によってセキュリティの確保もますます困難になりました。同社が多くの知的財産を生み出し、機密性が高く、厳しい規制が課せられる事業 (原子力発電所など) で安全性認証を受ける製品専用のラインを設けるようになった近年、セキュリティの確保は最優先事項となっています。Jim 氏はこう述べています。「ばらばらのツールが混在することが、当社が必要とする高度なセキュリティとコンプライアンスの確保の妨げとなっています。共通のクラウドベースのエンタープライズ ツールを使用すれば、より信頼できるセキュリティが得られます」

拡大するこのような問題を解決するために、エンジニア チームは数年間でアジャイルな手法を取り入れ、より連携して作業しながらリリースまでの時間を短縮することにしました。この移行中、ツールセットのばらつきと課題はより一層明らかとなり、エンジニアリング チームのリーダーは、全社的なクラウドベース ソリューションに一元化することをより強く望むようになりました。

評価、予想、移行のための最適なパートナー

当初、Rockwell は別の大手ライフサイクル管理プラットフォームを選びましたが、実装後まもなく、そのシステムでは簡単なタスクが困難になり、管理に多大なオーバーヘッドが必要になるという意見がエンジニアから寄せられました。それは、同社が望んでいたのと逆の結果です。エンジニアの意見を基に、Jim 氏は運営委員会とともに計画を白紙に戻し、この分野で最高の他の選択肢を探しました。アトラシアンは最も柔軟かつ直感的なソリューションであり、標準化、セキュリティ、パフォーマンスを向上させる最高のオプションを備え、他社から抜きん出ていました。

エンジニアの多くはすでに Jira を使用しており、残りのチームもすぐに導入しました。時間の経過と買収によって、2 つの個別の Jira Server インスタンスと約 140 件のプロジェクト、数えきれない固有スキーム、多数の統合アプリが堆積していました。またチームは、チーム間のコラボレーションを可能にし、ベスト プラクティスの共有を推進するために Confluence も追加しました。会社の戦略的目標に沿って、Jim と同僚のリーダーは 1 つの全社的なクラウド プラットフォームへの一元化を目指すことにしました。

Jim 氏はまた、この移行を Rockwell の食品、飲料、医薬品業界の顧客の多くに影響を与える新しい標準に準拠するように同社のデータを変換する機会とも捉えていました。彼は次のように述べています。「FDA は常に当社のお客様を監査しており、お客様は当社を監査しています。彼らは極めて細部にまで注目し、物事が決められたとおりの方法で行われていることを証明するための大量の監査資料を提出するよう要求します。私たちはクラウド環境がお客様のニーズを満たすことを確認する必要がありました」

このような複雑な要件を管理し、移行を円滑に進めるために、チームはアトラシアン ソリューション パートナーである E7 にサポートを求めました。データを共通スキーマに変換することに加え、Rockwell は古いインスタンスを新しいクラウド プラットフォームにマッピングして、ユーザーがシームレスに移行できるようにしたいとも考えていました。「マッピングは最大の課題でした。E7 が得意とするのがマッピングでした」と Jim 氏は言います。「E7 が Jira と当社の手法を理解しているのは明白でした。それが当社にとって重要でした。E7 がマッピングを行い、続けて 1 つのインスタンスのマッピングを当社に練習させて、違いを明らかにし、次のインスタンスをマッピングしました」

約 3 か月間のクリーンアップと準備を終えて、Rockwell ではデータ変換と移行を実行する準備が整いました。ただし、すべてを一度にクラウドに移行するのではなく、E7 とエンジニアリングは絶えず変化している製品スケジュールに合わせて移行を調整する必要がありました。Jim 氏は冗談めかして次のように言っています。「それは、高速道路を走っている車のタイヤを交換するようなものでした。そして私たちが車を交換しようとしている間、E7 がすべての工程を一緒に行ってくれました。単に仕事をこなすのではなく、親身になってくれたのです」

E7 が解決を助けたもう 1 つの Rockwell の課題は、変化について複雑な感情を抱いていたエンジニアからの賛同を得ることでした。Jim 氏はこう述べています。「自分が 20 年にわたって管理してきたオンプレミス ソリューションが変更されるとなったら、さまざまな感情がわき上がるでしょう。クラウドへの移行は、環境と構成両方における大きな変更でした。システムがクラウドで動作するという確信を得るために、そのすべての過程を自ら実行する必要がありました。E7 が依頼された以上の仕事をし、彼らの持つ技術力とリーダーシップを発揮し、思いやりを示し、私たちの平静を保ってくれたことで、その確信が得られました」

E7 と Rockwell のリーダーが統一戦線を組み、メンバー全員に移行の全プロセスを説明していたとき、サーバーを管理していたエンジニアがクラウドへの移行の価値に気付いて仲間に加わった転換点があったことを Jim 氏は回想します。彼はこう説明します。「人と関わることで、自分が何を行おうとしているかを理解してもらわなければなりません。現在、移行に関する苦情は 1 件もありません」

移行を経て、Jim 氏は次のように話しています。「E7 は素晴らしいチームでした。マッピングから移行、プロジェクト管理まで、正しい専門知識を持つ適切な人材が揃っていました」E7 のサポートを受けて、Rockwell は自分たちの潜在能力を発揮できる、安全で高パフォーマンスの 1 つのプラットフォームを構築しました。これで、同じことを自分たちの顧客にも行えます。

以前は、ツールが邪魔になったり負担になったりしました。今では、ツールを利用して、当社の理念、方法、規律を促進できます」

Jim Tompkins 氏
プログラム マネージャー

全社での効率、セキュリティ、柔軟性の実現

現在、Rockwell のエンジニアは Jira Cloud を使用して課題の追跡とプロジェクト管理を、Confluence Cloud を使用して文書とナレッジの共有を、Atlassian Guard を使用してセキュリティの確保を行っています。

Jira Cloud は、共有のアジャイル ワークフロー (標準化、追跡、トレーサビリティをサポート)、柔軟な構成 (必要に応じてカスタマイズをサポート)、問題を共同で解決するための中央ハブをチームに提供します。ScriptRunner のような Marketplace アプリは、データの整合性を失うことなく、特定のフィールドへの値の事前入力などのタスクの自動化により、時間を節約します。

Jira プロジェクトの数が増え、チームがより分散しても、Rockwell のプラットフォームは動じません。Tompkins 氏は次のように述べています。「過去には、地理的な場所とデータの量がパフォーマンスに影響していました。Jira Cloud を導入した今は、パフォーマンスへの目に見える影響はありません。900 件のプロジェクトがある今でも、90 件だったときとパフォーマンスは変わりません。また、以前はシンガポールのユーザーとミルウォーキーのユーザーとで処理時間に大きな差がありましたが、今はほんの些細な差しかありません」

作業とコラボレーションが容易になることに加えて、Jira は習得も容易で費用もかからないと Tompkins 氏は話します。「Jira はエンジニアリング コミュニティに広く普及しているため、多数のトレーニングを利用できます。YouTube、ユーザー グループ、Google が非常に役に立ちます。以前のツールではトレーニングの開発に 100 万ドル以上もかけ、何の価値も生み出していませんでした。Jira は直感的で、すでに多数の資料があるので、まったく費用がかかりません」

Confluence Cloud もチームの人気を博しました。移行前に、エンジニアリング チームと E7 は Confluence Cloud Migration Assistant を使用してクラウドに移行するサーバー アプリを特定しました。これはコスト削減だけでなく、ユーザーに合わせてシステムを最適化するのにも役立ちました。Jim 氏は次のように述べています。「ユーザーは Confluence を非常に気に入って、プロセス、チーム メンバーのオンボーディング方法、ベスト プラクティスを文書化するためのスペースを作成しました。これはエンジニアリング情報の拠点となりました。また、Confluence を使ったコラボレーションは素晴らしいものでした。ほとんどのスペースは誰でも閲覧できるようにオープンになっているため、さまざまなアイデアや提案をチーム間で共有できます」

ユーザーは日常業務で Confluence と Jira Cloud を行ったり来たりするため、Atlassian Guard がセキュリティ ガードの役目を果たします。Tompkins 氏は次のように話しています。「当社には、保護が必要な知的財産に関する機密性の高い情報が多数あります。CISO オフィスでは、誰が機密情報にアクセスでき、機密情報をどのように扱えるのかを把握することが重要です。Atlassian Guard を使えば、適切な人が必要な情報にアクセスでき、権限を持たない人が不適切な情報にアクセスできないように管理できます」

たとえば、Rockwell は Atlassian Guard を利用して特定の Jira プロジェクトはコラボレーションのために誰でもアクセスできるようにし、その他のプロジェクトはセキュリティのために閲覧を制限しています。Jim は次のように話しています。「Jira はチーム間でのコラボレーションを可能にするように作られています。しかし場合によっては、一部の人にしか特定のデータを公開しないように設定できます。Jira は非常に柔軟です。製品のある領域には特別な、厳しいアクセス制限のあるスキームを適用し、別の領域にはよりオープンで、コラボレーションを促進するような設定を適用できます」

Atlassian Guard を使えば、適切な人が必要な情報にアクセスでき、権限を持たない人が不適切な情報にアクセスできないように管理できます」

Jim Tompkins 氏
プログラム マネージャー

煩雑な作業を減らし、意味のある作業に集中できるようにする

適切なクラウドベースのエンタープライズ ソリューションと適切なパートナーを得て、Rockwell は組織全体のセキュリティ、パフォーマンス、チームワーク、コスト削減を大きく向上させました。そして、アトラシアンを採用するチームが増えるほど、メリットは増え続けます。

Jim 氏は次のように話しています。「最初はエンジニアリング チームのみを想定していましたが、今では Rockwell 全社で Jira と Confluence を利用しています。IT 部門は何百もの IT 関連のプロジェクトの計画と実行のために、人事部門はタスク追跡メカニズムとして Jira を利用しています。また最近、多数の関心が寄せられているため製造サポート チームでも導入を始めたところです」

これらのチームは世界中の多数の場所に分散しており、プロジェクト数が 500% 以上も増大しているという事実にも関わらず、「問題もダウンタイムもほとんどありませんでした。アトラシアンのおかげでクラウドは稼働し続けています」

さらに、Rockwell のエンジニアは保守作業をアトラシアンに任せられたため、自分の専門の仕事により集中できるようになったと Jim 氏は述べています。「6 人のグループだったときには、全員の作業時間の 90% をアプリケーションの「お世話」に割いていたと思います。今では、1 人が他の作業と並行して行えます。これは明らかな改善です」

時間と予算を取り戻したことに加え、エンジニアリング チームは集中力を取り戻せたことを喜んでいます。Jim 氏は次のように述べています。「アトラシアンのエンジニアリング ツール、特に Jira のおかげでチームは目の前の仕事に集中できるようになり、コネクテッド エンタープライズという当社のビジョン実現に役立ちました。以前は、ツールが邪魔になったり負担になったりしました。今では、ツールを利用して、当社の理念、方法、規律を促進できます」

Rockwell は、顧客にとってよりインテリジェントで、つながっており、生産的な世界を実現することに注力しています。アトラシアンのツールを利用することで、チームはこの使命をこれまでになく的確に、すばやく実現するために必要なソリューションを手に入れました。

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